ウクレレは見た感じ可愛くて、奏でる音色もいやされる感じで、これから始める弦楽器として人気となっています。
また、ギターに比べると比較的安く入手でき、おこずかいが貯まったらすぐ買えるのもいいところです。
でも、ウクレレにはいろいろな種類があり、初心者の方にとってはどれを選んだら良いのか迷ってしまうことはありませんか?
大きさやボディの材質、弦の材質などでも音色が違ってくるので、楽器店の人にすすめられるままに買ったり、あまり安いものを買ったりすると、
後で「違う音色のものがよかった。」ということにもなりかねません。
この記事では、初心者のためのウクレレの選び方とおすすめのウクレレメーカーを紹介します。
初心者のためのウクレレの選び方

初心者がウクレレ選びに失敗しないためのポイントを挙げると、次のようなものがあります。
・ウクレレのサイズ
・ボディの材質
・弦の材質
・ペグの形状
・価格の相場
・メーカー
各ポイントごとに内容を説明します。
ウクレレのサイズ

ウクレレのサイズは小さい順に、ソプラノ、コンサート、テナー、バリトンの4つのサイズがあります。
この中で最もポピュラーで初心者向けのサイズは、ソプラノサイズです。
ボディの材質
ウクレレのボディに使われている材質には、ハワイアンコア、マホガニー、マンゴーなどがあります。
ウクレレはハワイの楽器なので、ウクレレの材質といえば「ハワイアンコア」といわれる位の人気の材質です。
現在は伐採が規制されており、価格も高騰しています。
これに替わるのがマホガニー材で、ハワイアンコアに比べて比較的に安いので購入しやすく、商品もたくさんそろっています。
弦の材質
ウクレレの弦の材質には、ナイロン、フロロカーボン、ナイルガットなどがあります。
一般的に使われているのがナイロン弦で、押えやすいこともあり初心者の方はナイロン弦から始めるのが一般的です。
以上、サイズ、ボディの材質、弦の材質は直接音色に関係し、それぞれ特徴的な響きを奏でます。
ペグの形状
ペグとはチューニングのとき回して弦の張りを調節し、弦に定められた音階が出るように調整する部分です。
ペグにはストレートペグとギアペグの2種類があります。
ギアペグは文字通りギアを利用して、弦の張りをより細かく合わせることができるので、初心者の方には扱いやすい形状です。
ここまで説明した、サイズ、ボディの材質、弦の材質、ペグの形状の詳細の内容については、次の記事を参照ください。
「ウクレレ初心者向け入門セットなら届いた日からすぐ練習できる!」
価格の相場

楽器販売の大手、島村楽器のオンラインストアでウクレレの価格を見るとソプラノサイズで安いものは3,000円から高いものは20万円位のものまでいろいろな価格帯のものがあります。
高いものはボディの材質もハワイアンコア材で、見た目も美しく木目、色合いなどを含め同じものはないような気品があります。
予算さえ許せば高いものが欲しくなりますが、初心者のうちは上達しないうちに挫折してしまうことも考えられるので、先ずは10,000~20,000円位のウクレレから始めてみてはいかがでしょうか。
ウクレレの演奏が上達してくれば、2台目として更に上位のものを使っていけばいいと思います。
5,000円以下の安価なものは、チューニングが安定しなく演奏には向かないものもあるようですので最低でも10,000円以上のものがいいと思います。
もちろん、楽器店に行って弾いてみたり、見た目の感じで人目惚れのウクレレがあれば予算の範囲内で購入するのはかまいません。
ウクレレに対する価値感は人それぞれですから。
ウクレレのメーカー

ウクレレの生産国は、日本、アメリカ、中国などです。
ウクレレはハワイ生まれなので、ウクレレはハワイのものでなくちゃというこだわりがある方もいるかと思いますが、国内にも優れたメーカーブランドがあります。
<国内メーカーブランド>
国内のメーカーブランドには、Famous(フェイマス)、KIWAYA(キワヤ)、Cotone(コトネ)などがあり、国内シェアNo.1がFamous(フェイマス)です。
<ハワイのメーカーブランド>
ハワイのメーカーブランドには、Kamaka(カマカ)、KoAloha(コアロハ)などがあります。
Kamaka(カマカ)のウクレレは、ウクレレの王様ともいわれています。
<アメリカ本土のメーカーブランド>
ハワイ以外のアメリカのメーカーブランドには、Martin(マーチン)、KALA(カラ)などがあります。
KALAはアメリカで大きな販売シェアをもっていますが、生産は中国の工場で行われています。
<中国のメーカーブランド>
中国のメーカーブランドには、LAVA MUSIC(ラヴァミュージック)などがあります。
ウクレレのメーカーブランドと特徴
ウクレレの代表的メーカーブランドが分かったところで、もう少し特徴的なことを説明します。
<フェイマスは国産ウクレレのシェアNo.1>

国内のウクレレメーカーブランドには、世界的にも有名なフェイマスがあり、国産ウクレレのシェアNo.1です。
1955年からウクレレの製作を始めていて65年以上の歴史があります。
初心者にも弾きやすいこと、音色のこだわり、強度等の改良を重ねた設計になっていますので、初心者から上級者までが納得のいく品質で多くの人に愛されてきています。
東京・浅草に店舗を持つキワヤ商会が展開する老舗ブランドです。
フェイマスのウクレレは、日本独自の合板技術を用いて製造した合板を使っているのが特徴です。
3枚の薄い板材をタテ目、ヨコ目、タテ目の3層構造に貼り合わせて、わずか1.6mmの合板にして、強度を保ちながら豊かな音色を実現しています。
国内のスタンダードウクレレともいえるもので、初心者から上級者まで愛用されているブランドです。
<ハワイ:KoAloha(コアロハ)>
ハワイ・オアフ島にあるウクレレメーカーで、同じハワイのKAMAKA(カマカ)に次ぐ人気ブランドとされています。
創業は1995年で歴史は浅いですが、ハワイ産のコア材を使い手作りでウクレレを生産しています。
KoAloha(コアロハ)のウクレレは、元気で大きな音が特徴です。
また、独特なヘッドの形状や可愛らしいサウンドホールで、一目でコアロハのウクレレであることが分かります。
<ハワイ:KAMAKA(カマカ)>
ハワイ・オアフ島にある創業100年というウクレレの老舗ブランドです。
世界のウクレレファンから愛される名門中の名門。
すべてのウクレレは、ボディ材質にハワイアンコアが用いられてラッカー仕上げになっていて、見た目の美しさにも際立つものがあります。
ハワイアンコアの美しい木目や音色は、正にウクレレの王様です。
明かるいカラッとした音色でありながら、低音の響きがよいとされています。
<アメリカ本土:KALA(カラ)>

KALAはアメリカ本土で最も大きいシェアを持つウクレレメーカーブランドです。
KALAのブランドは高品質でありながら、低価格を実現しているので日本やアメリカのみならず、ウクレレの故郷ハワイでも人気があります。
ボディ材には一般的なマホガニー、コア、スプルースをはじめ、アカシア、エボニー、シダーなど豊富なバリエーションあり、200種以上のモデルがあります。
生産は、中国の工場で行われています。
ハワイでの初心者用としてのシェアNo.1がKALAだそうです。
コロコロとした爽やかな音色です。
<アメリカ本土:MARTIN(マーチン)>
マーチン社は1916年からウクレレを製作している老舗のメーカーブランドです。
アコースティックギターでも有名だったマーチン社は、ギター製作の技術をウクレレ製作にも用い、改良を加えて楽器としての品質を高めたため大きくシェアを伸ばしました。
非常にまとまりがある音色はマーチンウクレレの特徴といえます。
初心者におすすめのメーカーブランド3選
フェイマス:FS-5G
ウクレレ初心者におすすめのウクレレが、フェイマスのFS-5Gです。
初心者向けとしてはやや価格が高くなりますが、ウクレレ教室の多くはこのウクレレを紹介するといられるほど定番のウクレレです。
ソプラノサイズで、ボディ材質はハワイアンコアの合板、ネックはマホガニー材を使用しています。
ギアペグを採用しているので、初心者でもチューニングしやすいのもメリットです。
フェイマス:FS-1G
一番人気のフェイマスFS-5Gに次いで人気の機種が、FS-1Gです。
FS-5Gに比べお手頃価格ですので、おもとめ易いモデルと思います。
ソプラノサイズで、ボディ材質はマホガニーの合板、ネックはマホガニー材を使用しています。
こちらも、初心者がチューニングしやすいギアペグを採用しています。
KALA(カラ):KA-15 Series
KALAのKA-15 Seriesは、kALAの主力商品であり人気のモデルです。
デザイン、弾きやすさ・響きやすさもよく、ウクレレを楽しみたい初心者にぴったりです。
ソプラノサイズで、ボディ材質にはマホガニー、ネックもマホガニーを使用しています。
表面はサテン仕上げになっています。
ギアペグを採用しているので、初心者もチューニングしやすいです。
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